エピソード1

第1回実行委員会~土居君と丸ちゃん

2015年5月20日、済生会西条病院。それは最初の実行委員会の日の出来事でした。開催場所を西条か今治で考えていましたが、大会長が地元西条を強く熱望していたため西条で決定するだろうと思っていました。そう、この瞬間までは。

その日の夕方、雨が空から落ち始めて早く病院の中に入ろうとしたとき、済生会今治病院の丸ちゃんが土居君の肩を支えてこちらにゆっくりと歩いてくる姿が目に入りました。「丸ちゃんどうしたんよ、土居君どうなってんの」雨が落ちる中私は2人のもとにかけよりました。土居君は足を骨折していて松葉づえをついていましたが、丸ちゃんに支えられて何とか前に進める状態でした。

30代で筋ジストロフィーを発症して、50まで生きることができないかもしれない。15年くらい前、私の友人である済生会今治病院の村山技師長から聞かされ、生きるために希望を与えてやってほしいと頼まれ今日まで来ました。今年51歳です。もっと生きてほしい。ずっと支えてくれている丸ちゃんのためにも。


「今治で開催しよう」